スマートハウスとスマートホーム
ここ1年で急激に新しい住宅フランチャイズが出現していますが、それらが特に際立った特徴を持っているわけではなく、インパクトに欠けると感じています。
そろそろ、住宅業界も自動車業界のように、本当の意味でターゲットごとにピンポイントで商品構成を行う市場性になってきていると思います。
それでは今回の記事内容に入ってまいります。
工務店を運営されている方々の中で、意外にもスマートハウスとスマートホームの区別が曖昧になっているという事実が見受けられたので、あえてこのテーマを取り上げました。
スマートハウスは、ITを活用して電化製品を制御し、エネルギー消費を最適化する住宅です。この概念はHEMS(Home Energy Management System)というシステムの使用が基本です。
一方、スマートホームは、IoT技術を用いて便利で快適な生活を実現する機能を備えた住宅のことを指します。
要するに、スマートハウスはエネルギー効率と節約に焦点を当てている一方で、スマートホームは生活の便利さと快適さを高めることに重点を置いている点が異なります。
スマートハウスはある程度成熟した感がありますが、スマートホームに関しては新しいサービスが次々と登場しており、家電や車を一元管理する方向に進んでいます。
Amazon Alexaなどはよく知られている人気商品ですが、最近では長谷工が「睡眠障害の改善」を目指したスマートホームを発表し、話題となっています。
このスマートホームは、音の問題から室温管理、さらには快眠を促す照明の自動化など、IoTを駆使した様々な機能を実現しています。
冒頭でも述べたように、これからの住まいは、ピンポイントでターゲットに合わせた、IoT技術を活用した新しい住まいの提案が必要になってくるのではないでしょうか。