今年34年ぶりにマーケティングの定義そのものがマーケティング協会にて改定されました。
この流れは、DXによりこれまでの定説であったAIDMAなどの過去の定義が通用しなくなってきていることにあります。現にGoogleは新たな次の理論を定義しています。
ニュースでもピックアップされる機会が増えてきましたが、大学卒業後3年以内の退職率が40%近くに達している現状があります。
これからは、本当の意味での人材確保が企業にとって最大の経営課題となってくるのではないかと感じています。
ここから表題の件になります。
採用後の定着を促進するため、数年前からタレントマネジメントの考え方が浸透してきました。
タレントマネジメントとは、一人ひとりの個性や適性を把握し、最適な仕事環境を提供することを指します。この管理を具体化するために、カオナビなどの新しいASPサービスが次々に登場しています。
基本的には、面談やアンケートのデータを記録し、個人の仕事への満足度や不満点を可視化することですが、重要なのは1on1の面談の質です。
どのようにして深い話を引き出すか、話しやすい関係性を築き、真摯に向き合う姿勢など、1on1の成功は高いハードルですが、日々の交流を記録し、1on1が正しく機能しているかを支援するツールも登場しています。
これらのツールの検討もお勧めします。
しかし、1on1を徹底しても、働きがいのある環境を継続的に提供しても、離職率をゼロにすることはできません。
現在の環境に満足していても、不安を感じたり、別の場所で新たな挑戦をしたいと思うことは自然なことです。
大切なのは、退職が企業側と個人の双方にとって納得のいくものであるかどうかではないでしょうか。
昨年、Googleから新たな検索アルゴリズム「SGE」が投入されました。
以前からGoogleはセミナーなどで、将来的には検索ワードを入力した際に1つの検索結果だけを表示する世界を創りたいと述べ続けてきました。
これは、過去の検索履歴からAIが個々に最適な検索結果を提供することを意味しており、生成型AIの活用によりSGEではその第一歩が踏み出されています。
そのため、これまで20年にわたり検索上位に表示されるためのSEO対策に力を入れてきましたが、新しいアルゴリズムでは、これまでのSEOは機能しなくなるということです。
この流れに乗り、これからは新たな検索ブラウザが次々と登場することが想定されています。
例えば、ArcSearchはiPhone向けのAI型ブラウザとして展開を始めています。
インターネットの草創期には、FirefoxやマイクロソフトのInternet Explorerなど、さまざまな企業がブラウザ戦争を繰り広げてきましたが、類似の状況が再び起こっています。
いずれにせよ、AIが検索そのもののあり方を変えていくことは間違いありません。ITの強者たちはこぞって競争に臨んでいくでしょう。